穂高岳 hiking & climbing route

涸沢ルート

上高地~横尾~涸沢~奥穂高岳~前穂高岳~奥穂高岳~涸沢~横尾~上高地(中級)

技術レベル:C
体力レベル:7

初めて奥穂高岳に登る人におすすめのコース。ザイテングラートと穂高岳山荘からの登り、下りに注意が必要です。

●登山データ

日程:2泊3日
歩行時間:21時間50分(登り11時間50分、下り10時間)
歩行距離:40㎞
高低差:1,700m

上高地

Elevation 1,505m

↓ 2時間

徳沢

Elevation 1,562m

↓ 1時間10分

横尾

Elevation 1,620m

↓ 3時間

涸沢

Elevation 2,309m

↓ 2時間50分

穂高岳山荘

Elevation 2,983m

↓ 50分

奥穂高岳

Elevation 3,190m

↓ 2時間

前穂高岳

Elevation 3,090m

↓ 2時間10分

奥穂高岳

Elevation 3,190m

↓ 2時間40分

涸沢

Elevation 2,309m

↓ 5時間10分

上高地

Elevation 1,505m

Route Guide

上高地バスターミナルから河童橋に向かいます。好天なら、ここから奥穂高岳が見えるはず。小梨平のキャンプ場を抜けて梓川の左岸を歩きます。
徳沢までは、よく整備された遊歩道のような道が続いています。上高地を観光で訪れた人たちはほとんど徳沢で引き返すようです。横尾が近くなると、左前方に大きな岩の塊が見えます。これが国内最大級の岩場として知られる屏風岩です。

横尾でルートが分かれます。直進するのは槍沢から槍ヶ岳へ向かう道。左の横尾橋を渡ると、涸沢への登山道が始まります。歩きやすい道を進みます。1時間ほどで本谷橋です。ここで休憩しましょう。ただし、ここの水は飲用不可です。

本谷橋から本格的な登山が始まります。重いバックパックが体に負荷をかける急な登りが続きます。焦らず、ゆっくり登ることを心がけましょう。呼吸に合わせたリズムでゆっくり登れば、休憩する回数は減るはずです。本谷橋から涸沢までは2時間ほどなので1時間に1回、5分ほど休憩するペースで登ることができるのが理想です。

涸沢はカール台地でテントサイトが広がっています。500張のテントが設営可能です。涸沢ヒュッテと涸沢小屋が建っています。どちらも多くの登山者から支持される存在です。ここに2泊する予定です。

2日目は早朝に出発。ザイテングラートを登って穂高岳山荘が建つ白出のコルを目指します。勾配の強い道なので、ゆっくり登りましょう。穂高岳山荘から涸沢を見下ろすと、まるで色とりどりの小さな花が咲いているようにテントが見えています。

穂高岳山荘脇の大きな岩場に取り付けられたハシゴとクサリをクリアして岩稜地帯をわずかに登れば奥穂高岳山頂に到着します。大きなケルンと小さな祠が祀られた山頂からの展望は雄大です。ここから吊尾根が始まります。3,000mの尾根道からの展望も素晴らしいですが、晴天だと真下に上高地が見えていて「怖い」と思う人もいるようです。細い道のアップダウン、クサリが続きますのでゆっくり歩きましょう。正面にたくさんの登山者が休憩する姿が見えてきたら、そこが紀美子平です。ここにバックパックをデポして、岩場を30分ほど登ります。足場は安定しています。登り着いたところが前穂高岳です。広く展望に優れた山頂です。ここから涸沢までは往路を戻ります。5時間ほどです。時間的に難しそうなら穂高岳山荘に宿泊しましょう。